お知らせ

今年度より、日本でも経鼻インフルエンザ生ワクチン（フルミスト）が使用できるようになりました。

小児科では、2024年度は従来のインフルエンザワクチン注射（皮下注射）とフルミスト（経鼻インフルエンザワクチン）を扱います。

下記内容をご確認いただき、ご検討ください。

フルミストについて

「フルミスト点鼻液」は、鼻腔内に噴霧（スプレー）するタイプの弱毒性インフルエンザワクチンです。

・鼻から噴霧するため、注射による痛みや怖さがない

・小児における有効性が高い

・効果は1シーズンで、従来の注射ワクチンよりも効果が長く持続する

・鼻粘膜に直接免疫を誘導するため発症予防効果が期待でき、また、ワクチン株が実際の流行株と違ったとしても、発症を軽減することが期待できる。

副反応・安全性について

弱毒化した生ワクチンを鼻に噴霧することから、鼻水、鼻詰まり、咳、頭痛などの症状は、約半数の方に報告があります。

また、接種当日に鼻水や鼻づまりがある方は、効果が低くなることが予想されますので、従来のインフルエンザ注射ワクチンをおすすめいたします。

他のワクチンと同様に、極めてまれですがアナフィラキシーショック等を起こす可能性もあります。

接種不適当者（接種を受けることができない方）は以下の通りです

・明らかな発熱（37.5℃以上）を呈している方

・重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方

・ワクチンの成分（鶏卵、ゼラチン、ゲンタマイシン、アルギニン）によってアナフィラキシーを呈したことが明らかな方

・明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する方及び免疫抑制をきたす治療を受けている方

・アスピリン服薬中の方

。重度の喘息を有する方、また喘息の症状を呈する方

・妊娠していることが明らかな方

など

これらのことをご確認の上で、接種をご検討ください。

＊フルミストの対象年齢は19歳まで適応となっておりますが、当院では原則としては従来の注射薬だけ2回となる12歳までの方を対象とします。